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毎日走るのと1日おきに走るのは、どっちが良いのか



「少しずつでも毎日欠かさず走るのと、1日おきに休みを取って、長い距離を走るのはどちらがいいのか?」と思ったことはありませんでしょうか。

この疑問を解決するために、日頃運動をしていない人を対象に次のような研究が行なわれたそうです。

左右の脚を別々に動かせるトレーニング器を用い、片方の脚には毎日60分の運動を行なわせ、反対の脚には同じ60分の運動を2時間の休憩をはさんで2回行なわせ、次の日は休ませます。

このトレーニングを10週間継続した結果、いずれの脚にも最大筋力の増大、繰り返し運動の持続時間の延長などのトレーニング効果が表れました。そして、運動持続時間の延長は、10週間のトレーニング量は同一であったにもかかわらず、毎日トレーニングした脚よりも、1日おきに倍のトレーニングをした脚の方がより長くなったのです。

このときのエネルギー代謝を比較すると、次の2つの特徴が明らかとなりました。1日おきに倍の負荷をかけた方が、① 運動中のエネルギー源として脂肪がより使われるようになり、② 運動前の安静時の筋のグリコーゲン貯蔵量が増えました。

この実験結果を受け、より実践的なトレーニングに近い次の研究が行なわれました。

自転車ロード選手を対象に、持続トレーニング(100分間:1日目)とインターバルトレーニング(5分の高強度運動×8回:2日目)を交互に行なう毎日グループと、二つの運動を1日で行なってしまい翌日は休みを入れる1日おきグループに分けて、3週間のトレーニングを実施しました。

その結果、エネルギー代謝に関しては、先の研究と同様の成果を得ることができました。一方で、パフォーマンスの向上に差は認められませんでした。その要因としては、3週間という期間が短かったこと、競技者を対象にしたこと、インターバルの強度が1日おきグループで低くなったことなどが挙げられそうです。

しかしながら、いずれの研究でも毎日少しずつ運動するよりも、1日おきに大きな負荷をかけた方が、安静時の筋グリコーゲン貯蔵量と、運動中の脂肪の利用量が共に増えることが明らかとなっています。これは、エネルギー源の大きさやその節約が重要なランニングにとっては、価値のある効果と言えます。

これらの研究から、市民ランナーがマラソンなどに向けて持久力を高めるためには、「毎日ちょっとずつ走るよりも、1日おきにその倍の距離を走る方が、効果が期待できる」と言えます。

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